愛知県の瀬戸市で作陶されている野口淳さんの器は、シンプルで派手な器ではありませんが料理がとても美味しそうにみえる素敵なものです。お使いいただくとその良さがしみじみとわかるそんな器です。私も個人的に昔から使っているのですが、いつまでたっても飽きずについ手にとってしまいます。
中でも5寸取鉢が気に入っていて、一番出番が多いような気がしています。深さも適度で炒め物から煮物、サラダに鍋の取鉢にと大活躍です。
下の写真は平湯のみです。両手で包み込むようにお茶をいただくとほっとします。番茶や麦茶など素朴なお茶が良く似合う湯のみです。炭化粉引と檜皮釉の写真ですが、色違いでお使いしてもしっくりときます。また小鉢のように使っても重宝です。盛り付けもしやすく料理を美味しそうに引き立ててくれます。
野口さんは粉引、炭化粉引、檜皮釉、黒釉の4つの釉薬の器を定番でお作りしています。粉引は少し艶のある落ち着いた白、炭化粉引は艶をおさえたマットなベージュの濃い色、檜皮釉は柿渋のような落ち着いた濃茶系、黒釉はグレイがかった真っ黒ではない黒色です。
どれも色合いは異なりますが、素朴で温かみを感じる色合いです。野口さんは釉薬の分野から陶芸に足を踏み入れた作家さんです。今でも日々釉薬の色合いや風合いについて研究しながら制作されています。陶芸は最後は火の兼ね合いで仕上がりが決まります。イメージに近い仕上がりもあれば、納得のいかない色合いもあるそうです。その際はもう一度焼くので待っていただけますか?と今まで何度か聞かれました。とても誠実に陶芸に向き合っていらっしゃるのだと思います。
野口さんの器はお客様に買い足していただくことが多いのですが、やはり色合いは同じ釉薬でもその時々で異なります。その違いも自然のことだと楽しみながらお使いいただけましたら幸いです。普段使いの器にぴったりです、ぜひたくさんお使いください。
片口豆皿は箸置きにもなる重宝なものです。大きなお皿に薬味などを入れて使っても良いですしいくつか色違いでご用意しておいても・・可愛らしい器です。
お使いにあたり数時間水にさらしてからお使いはじめください。長時間お総菜を入れたままにしないようお気をつけください。
陶器は水気を含みやすい性質がございます、水洗い後は水気を拭き取り良く乾かしてから閉まって下さい。ただあまり神経質にならずに大らかな気持ちでお使いいただけましたら幸いです。
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コメント
[…] 直径10.5cm H5cm 落ち着いた風合いの小さな鉢です。湯のみの他に小鉢としてもお使い下さい。酢の物や青菜のおひたし、ひじきの煮物など少しあるといいなという副菜にちょうどよい大きさです。左が炭化粉引、右が檜皮釉です。色違いでお使いしても素敵な色合いです。ブログで料理写真などご紹介しています。 […]