栃木県益子でスリップウェアの器を製作している伊藤丈浩さん、個性がありますが料理を上手に引き立ててくれる器です。また機能性も高くとてもしっかりしているので、普段使いに安心してオススメできる器です。電子レンジ・オーブン・食洗機も可能ですので、忙しい中での調理にも一役かってくれます。
スリップウェアとは下地に釉薬を施し、上から異なる色の釉薬をスポイトで垂らし模様を描いていく手法です。イギリスから濱田庄司さんがスリップウェアを日本に伝導することによって、現在日本各地でスリップウェアが制作されています。特に益子は濱田さんが生活されていたこともあり、大きな影響を受けた土地です。
二色の釉薬が合わさりにじんだ表情も美しい表現になります。簡単そうに見えますが技術の高さを感じる表現方法です。
器の丈夫さは民芸の流れをくんでおります。絵柄はそれぞれの作家さんの個性がにじみ出ておりますが、やはりモダンで洋の雰囲気を感じます。独特な作り方は和洋の区切りを感じさせることなく、様々なお料理を引き立ててくれるのだと思います。
上は長角鉢小サイズ(17cm×13.5cm)と長中サイズ(26cm×19.5cm)です。長方形の鉢は使いやすく、丸皿の大きい食卓では場所をとらずに重宝です。深さもあるので煮汁のある和のお総菜にも適しています。黄色系の器はサラダなどのグリーンがとてもきれいに見えます。合わせやすい色合いですので最初の1枚目にオススメです。
高さ8cmほどある高坏です。個性的ですが深さもあり盛り付けがしやすい器です。イチゴなどの果物を盛り付けたり、前菜を少し高く盛ってあげたりすると、普段の食事が鮮やかに彩られます。高さのある器は非日常の雰囲気を手軽に作ってくれます。
上の料理を盛り付けた写真のように、伊藤さんのスリップウェアは色合いも合わせやすく、料理との相性も良いものです。絵柄が目を引きますが決して料理の邪魔をせずに脇役として引き立ててくれる器です。また他の器との相性も良く、特に木の器とはお互いを引き立てながら調和して相性の良さを感じます。
上のマグカップの経年変化について旧ブログでご紹介しております。貫入(器の表面に細かく表れているヒビ)にシミが入り込む状態など確認いただけます。
陶器はどうしても表情が変っていくものです。ご使用前に水に浸したり、米のとぎ汁で煮ていただくと入りにくくはなりますが、少しずつはシミが入り込んでいきます。ただご覧いただきますとわかりますが、自然な変化で使っていく内に愛着を感じていくように個人的には思います。自分だけの器として、楽しみながら使っていただけたら嬉しいです。
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